和風献立とこんにゃくを下茹でする理由

元調理師の愛情たっぷりごはん!
日々の献立や痩せ体質に効果的な
栄養素のお話も載せてます。
抜けるところは抜いてがんばりすぎず
美味しい食事で心も身体も健康に♪
皆さんはこんにゃくの臭みって気になりますか?
がめ煮(筑前煮)や肉じゃがのように小さく切って煮込むものなら、あまり臭みやえぐみは気にならない場合もありますが、おでんのように大きな状態で煮るものは気になったりしますよね。
きちんと下処理をすれば臭みもえぐみも感じなくなりますので、状況に応じた下処理を行う事で、お料理のおいしさがワンランクアップしますよ。
こんにゃくの下処理

こんにゃくはつるっとしてて味が入りにくい食材なので、小さくする時は手やスプーンでちぎります。大きな塊で使う時は、格子状に切り込みを入れます。
こうすると表面にでこぼこが出来て、味が入りやすくなるのです。
そして、アク抜きの為に下茹でをするのですが、このアクとは、こんにゃく芋の持つ臭みやえぐみによるものです。この臭みやえぐみが気にならなければ、下茹ではしなくても構いません。
こんにゃくのアクは身体に害のあるものではないので、下茹でせずに調理してしまっても問題ないようです。
ただ、下茹でをするとこんにゃくの水分が抜けて、煮る時に味の染み込みが良くなるというメリットもあります。
二度目になりますがこんにゃくは味が入りにくい食材ですので、下茹でをしてから煮た方が、短い時間でよく味が染み込みますよ。
臭みやえぐみが気になるのあれば、塩を揉み込んで5分程置き、その塩がついたまま沸騰したお湯で2〜3分茹でます。塩の浸透圧で、中の余分な水分と臭みが取れるのです。
茹でたらザルにあけ、そのまま水にはさらさずに調理してくださいね。
水にさらすと、せっかく水分が抜けたこんにゃくが、その水を吸ってしまいますので。
本日の献立
- 雑穀米
- 大根とあおさのおみそ汁
- サバの塩麹焼き
- 肉じゃが
- 切り干し大根の煮物
- 蒸し茄子とささみの和え物
- キャベツとえのきのピリ辛炒め
- えのきベーコン

メインのサバが小さかったので、小鉢をたくさん準備しました。
いろんな種類のおかずを少しずつ食べるのって、嬉しくて気分上がります。
サバは塩麹に15分くらい漬けて旨味倍増。
塩麹は焦げやすいので、軽く拭き取ってから焼きました。拭き取るときに身を崩さないよう、優しく拭いてあげます。
グリルで焼いたので油不使用でヘルシーです。

肉じゃがには半端に余っていた板こんにゃくを。(写真にはこんにゃくが写ってませんね…。)
肉じゃがって糸こんにゃくのイメージが強いですけど、私があまり得意じゃないので、うちでは糸こんは入れません。
私はこんにゃくの臭みは気にならないのですが、味の染み込みは良くしたいので、塩もみをせずに、沸騰したお湯で軽く下茹でしてから煮込みました。

あとはささっと出来るものを。
ささみは塩麹を揉み込んでビニールごと熱湯の中で放置。その間に茄子をレンチンして蒸し茄子にしておきます。あとは粗熱を取って砂糖と醤油とゴマ油で和えるだけ。

切り干し大根もささみとかやってる間に水で戻しておいて、炒め煮にしました。戻し汁は栄養たっぷりなので煮る時に少し使って、残った分はおみそ汁に。
ピリ辛炒めは、レトルトの韓国冷麺のタレを使用。タレが辛くて冷麺だけでは消費しきれず、半端な量を残していたのです。
水分の多いキャベツとえのき、甘みの為に練り物を入れて、醤油と砂糖追加でリメイクしました。
サバをグリーンコープで購入したのですが、半身を1/2にカットしたもので晩ごはん用には小さかったので、メインをサバにするか肉じゃがにするか、すごーく悩んだ結果、小鉢盛りだくさんな献立になっちゃいました。